業績のよくない会社役員
中小企業の経営者の場合、会社の借入に連帯保証をしているケースがほとんどでしょう。
そのため、会社とは運命共同体であり、会社の決算内容が住宅ローンの可否に大きく影響します。
まず、業績がよくないとはどの程度でしょうか?
@債務超過 ←
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Aキャッシュフローがマイナス ←このような会社が業績が良くないと思われます。
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B繰越欠損がある ←
基本的には3期分の決算書で判断されます。
@まず資産超過か債務超過か見ます。これは決算書上の数字から加算、減算して実施力を算出します。決算書上債務超過でも住宅ローンを組める可能性もあります。また資産超過でも住宅ローンを組めなくなったりもします。
下記のような勘定科目を主に見ています。
資産
売掛金(不良化しているもの)
受取手形(不良化しているもの)
前払い費用(資産性のないもの)
棚卸資産(在庫が過大になっていないか)
貸付金(不良化しているものはないか)
固定資産(時価評価すればどうか)
投資等(ゴルフ会員権、有価証券等は時価評価)
繰延資産(開業費、創業費等資産性のないもの)
負債
借入金(代表者等役員よりの借入金は場合によっては自己資本と看做すことも可能)
Aキャッシュフローはプラスかマイナスか
キャッシュフローの簡単に計算する方法として、下記の算式で
キャッシュフロー≒税引後当期利益+減価償却±一過性の損益
(一過性の損益とは、固定資産の売却損益等)
つまり赤字であらばそれは単年度だけの一過性のものかどうか
B繰越損失があればキャッシュフローの何年で解消できるか、@Aが問題なければ可能性はあります。
バランスをみて、キャッシュフローをみて、それでも問題がある場合は、世帯ベースでの収入(代表者の役員報酬、妻、子供の役員報酬、給与)他に収入がないか(会社よりの地代、家賃、子会社、関連会社よりの収入)を検討し
さらに、自己資金の増額や他に不動産を所有していれば共同担保の検討を行えば可能性は高くなるでしょう。
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